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第33章 助っ人

――― コンコン。

ドアが開いて、ミーナが入って来た。それを見るとRinの顔が強張った。

「あら♪お二人さん仲良くこんなところで密会?」

俺は無視して、ギターのチューニングをしていた。

「折角の共演だったのに、残念~。楽しみにしてたのにぃ。」

「良いわね~。新人は誰にでも甘えられて。」

「お前…いい加減にしろよ?」

俺は携帯を取り出した。

「今度Rinを虐めたりしているのが判ったら、これを週刊誌に売ってやる。」

華が取った動画をスピーカーで流した。

「ちょっ…と。何よそれっ!!盗聴してたの?」

どうやら事務所からは何も聞いて無かったらしい。

…事情も話さず、今回は我慢しろとでも言われたのか?

「これは俺の保険だ。」

「ギターを隠したのは、あたしじゃないわよ。証拠でもあるの?」

ミーナは不敵に笑った。

「お前たちのグループが新人いびりしてるのは、みんな知ってるだろ?」

「人を犯人呼ばわりしいて酷いわ。Rin…あなたちょっと売れて来てるからって生意気なのよ。」

ミーナは俺の控室から出て行った。

「早く衣装に着替えた方が良いんじゃない?きっとマネージャーも心配してるよ。」

Rinにギターを渡した。

「すみません…。ホントに助かりました。後でまたお礼に伺います。」

Rinはバタバタと俺の部屋を出て行った。

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