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第34章 スキャンダル

「時々、女の香水の香りがするの。それに、最近何となく連絡が少なくなったような?」

…という事は、また年上?

あたしは想像をめぐらせた。

「デート断られるとか?」

真啓はただじっとあたしたちの話を聞いていた。

「ううん。それは無いけど、携帯に掛けても留守電の時が増えたような気がするんだよねぇ。」

箸を置いてリツは腕を組んだ。

「学校で同じ香水の香りさせてる子って居た?探してみた?」

…疑うなら、まずは近場からだ。

部活をやっている訳でも無いけれど、あたしも空の家に入り浸っているので、夏の行動は判らない。

「うん…でも居ない気がする。」

リツは大きなため息をついた。

「じゃぁ 男友達のお姉さんとか、妹とか?」

あたしは何気なく、真啓の顔をみた。

「あーーーーーっ!!!」

あたしは真啓を指さした。

「えっ?」

真啓はぎょっとした顔をした。

「怜(れい)ちゃん?真啓の双子の妹っ!!」

確か、良い香りの香水をつけていた気がした。あたし達とは別の高校へ通っている。

「…。」

真啓が一瞬狼狽えたのをあたしは見逃さなかった。

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