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第34章 スキャンダル

「ちょっと待てぇ~い!逃げるの?」

リツの言葉が厳しくなった。

「違う!そういう訳じゃ無いよ!!」

真啓がムッとしてリツに言い返した。

「じゃぁ、妹に確認してくれる?」

リツは更に詰め寄った。

「か…確認…って?」

怯える真啓、怒れるあたしとリツ。

「決まってるでしょっ!エッチしたのかどうかっ!」

周りに居た生徒が一瞬静かになった。

…あっ。リツ…そんなはっきりと言わなくても。

「そんな…こと…聞けるわけ…無いでしょっ!」

真啓は真っ赤になってリツに言い返した。

「じゃぁ、夏に聞いてみて?」

あたしはすかさずふたりの間に割って入った。

…そうだ。夏のことだ。あたしにははぐらかしても、真啓には言うかもしれない。

「む…無理…だよ。ふたりとも…勘弁してください…お願いします。」

真啓は今まで見た事が無いくらいに困っていた。

―――♪

昼休みが終わりのチャイムが流れた。それを聞くと真啓がホッとしたように椅子から立ち上がった。

「あっ…あたしたちが疑ってることを夏には言わないでね?」

「う…うん。」

真啓はそそくさと教室を逃げるように出て行った。

「リツ…あたしに任せて。絶対に夏の浮気を見つけてやるからっ!」

「ちょ…まだ決まった訳では無くって…それっぽい…なって…。」

今度はリツがあたしの様子を見て慌て出した。

「徹底的に調べてやるっ!浮気なんて絶対許せないっ!!」

なんだかあたしの周りが突然騒がしくなってきた。


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