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第34章 スキャンダル

「してないって言ったらしてないよ。」

「あんだけパパの浮気のことを言っておいて、自分だってパパと同じじゃない。最低。」

あたしは知っている。夏はパパに似ていると言われるのが嫌いだった。

「あの人と一緒にするなっ!お前には関係無いだろっ!」

夏は大きな声を出した。

「関係あるよ…リツのことだもの。夏がリツを泣かすようなことをしたら、あたし絶対に許さないからね。」

夏はパパが浮気したことをとても軽蔑していた。ママが苦労をして来たことを春さんから聞かされていたからだと思う。自分の部屋へ戻り、真啓にメールを送るとすぐに返信が来た。

「あたしちょっと出かけて来る。」

夏の部屋を出ると、あたしは携帯と財布を持ってコートを羽織った。

「こんな時間からどこへ行くの?」

ママがびっくりしたようにあたしに聞いた。

「真啓のところ。すぐ戻って来る。」


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