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第34章 スキャンダル

「どうしたの?」

真啓は心配そうに玄関のドアを開けた。

「怜ちゃん居る?」

リツは絶対に聞かない。お節介だと思われても、やはり確認をしておかないと気が済まなかった。

「あ…うん。」

「夏との事で、確認したいの。」

結局、真啓は夏に浮気の事など聞けなかった。リビングへ通されると、珍しく真啓の両親が居た。

「夜分遅くにすみません。ちょっとお話があって…すぐに帰りますから。」

あたしは挨拶をすると、真啓と一緒に怜の部屋へと行った。

「あ…華ちゃん。こんな時間にどうしたの?」

怜は、驚いた顔をしていた。

「うん。ちょっと聞きたいことがあって…。」

怜は、真啓のママに似て、背が高く、可愛いと言うよりも綺麗な美少女だった。アルバイトでモデルをしていると聞いた。小さな顔に、長い手足は、まるでお人形のようだった。

…確かに…夏のタイプかも。

真啓が席を外そうとしたので、あたしは慌てて止めた。

「真啓も一緒に居てくれる?」

「えっ。あ…う…ん。」

あたしと怜は、真啓の家に行くと一緒に勉強をしたりしたこともあった。大人しいけれど、芯がしっかりとした子だ。

「怜ちゃんは、夏と付き合ってるの?」

あたしは単刀直入に聞いた。真啓があたしの隣で冷や冷やしながら聞いているのが判った。怜は驚きもしなかった。

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