テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第34章 スキャンダル

俺は大きな伸びをした。華の両親が話をしていた。どうやら華は居ないようだ。

――― にゃぁ。

「華ちゃん…ユウヤさんと上手くいってないような気がするんです。」

パパがママに言った。

「えっ?そうなの?」

…え…そうなのか?知らなかったぞ俺。

確かに解散や、ゴシップなどでマンションとスタジオの行き帰りだけの生活で、学校にも行ってない。なかなか華と連絡を取れない日々が続いていた。

「ガクさんはどうしてそう思うの?」

華のダディが夏のパパに聞いた。

「何となく…です。」

…なんだよ…それ。

夏はボーっとテレビを観ていた。

――― バタンッ。

玄関のドアが開く音が聞こえた。ドスドスと物凄い足音を立てて華がリビングにやってきた。怒っているのは一目瞭然だ。

「華?どうしたの。」

ママが心配そうに声を掛けた。華は泣きながら怒っていた。

「華ちゃん?」「あなた…どうしたんですか?」

パパもダディもその様子に驚いた。何も答えず、華は夏の前につかつかとやっていた。

「夏の馬鹿ッ!!」

――― バチ――――ンッ。

怒ってからの無慈悲な平手打ち。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ