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第5章 涙雨

――― 3日ぶりの学校。

週末を挟んでいたので、ゆっくりと休むことが出来た。
あたしが席に着く前にリツが心配そうに声を掛けて来た。

「久しぶり。心配しちゃったよ。お見舞い行ったら、まだ熱があるからってさ、お母さんに挨拶して帰って来ちゃったんだ。」

あたしは手提げかばんの中から教科書を出した。

「ううん。ノートもプリントも持って来てくれてありがとう。」

空が欠伸をしながら教室に入って来た。

「おはよう…あの…家まで送ってくれてありがとう。」

あたしは素直にお礼を言った。嫌なヤツでも、こういうところは、きっちりして置かないといけないと思ってる。

「ああ…別に…。てか…重かった。」

…失礼な。何でいつも一言余計なことを言わなきゃ気が済まないの?

空は、怠そうに机に突っ伏した。

「あ…そう言えば、テストの結果見た?」

…そうだ!結果。

あたしは、階段の傍にある掲示板を見にいった。成績上位10位までが、名前と総合点とともに張り出されることになっている。
あたしはドキドキしながら、10位からゆっくりと見て言った。

…あ…夏5位…真啓…3位か流石だな。

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