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第6章 仲良し3人組?

「ダディまでそんなこと言って…。あたしのいう事を信じないのね。」

今日だって出来るだけ早く帰ってほしいのに、パパは楽しそうに話しているし、ママだって何気に空の事は高評価。

「トーフ見せたら、早く帰って貰おっと。」

あたしは、気まずいので真啓もお願いして来て貰う事にしてあった。真啓は大人しいけれど、いつもあたしを助けてくれる。今回も、そんなわけで助けてくれた。

(あと10分ぐらいで、華ちゃんの家に着きます。)

メールの着信音が鳴った。

「ママ、真啓くん もうすぐ来るって。」

あたしは嬉しそうにいうと、空が意地悪く笑った。
夏が部屋から出て来た。

「あ…空 久しぶり♪」

…なんかここも仲がよさそう。いつの間に?

あたしはほっといて、トーフを探すことにした。

「トーフ!トーフ!どこにいるの?」

大抵、にゃあって返事をして出てくる筈なんだけど、昼間はどこかで寝ているらしい。

「洗濯乾燥機の上じゃない?それか、華ちゃんの部屋か…。」

ママはキッチンで紅茶を煎れていた。

…さっきあたしの部屋には居なかったから、乾燥機の上だ。

トーフ専用の枕をパパが買ってきてくれて、その上で丸くなって寝ていた。

「トーフ…いつも話してる嫌なヤツが来てるの。あなたのことを見せるって約束しちゃったの。寝てるのにごめんね。」

トーフは昼間は殆ど寝ている。抱っこしても揺すっても起きないので、一度心配になって獣医さんに見せたことがあったが、健康優良のただのねぼすけネコだと笑われた。

「よいしょっと。」

あたしはクッションごとトーフをリビングへと運んだ。

「はい。この子がトーフです。昼間は死んだように眠ってるの。」

あたしは床にそっと静かにトーフを置いた。空はじっとトーフを眺めていたかと思うと、抱き上げて頭を撫でた。くったりとまるでされるがままのトーフ。

「凄いなコイツ…ホントに爆睡じゃん。」

空が傍に来てトーフに触れて笑った。

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