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第6章 仲良し3人組?

―――― ピンポーン。

あ…真啓だ♪あたしは、慌てて玄関へと向かった。

「いらっしゃい♪」

真啓もお土産を持って来てくれた。あたしが大好きな、えびせんべいゆ●り♪

「真啓くん…いつもどうもありがとうね。」

あたしもママもお礼を言った。

「こればっかりですみません。」

真啓はそう言うけれど、あたしが大好きなことを知っていてわざわざ買ってきてくれる。真啓は、ピアノのレッスンの帰りに寄ってくれた。

「ゴメンね…でも来てくれて、ありがとう。本当に助かるの。」

あたしは小さな声で真啓に囁くと、気にしないで僕も楽しみだったからと優しく笑った。リビングへ来ると、真啓は空に、やぁと挨拶をした。

「夏…ちょっとピアノ貸してくれる?なぁ真啓。来て早々悪いんだけどさ、楽譜持ってきたんだけど、ちょっと弾いてもらいたいんだ。この間言ってたヤツ。」

…何で空がうちにピアノがあることを知ってるの?

あたしが不服そうな顔をしていると、真啓が来ることも、ピアノがあることもどうやら夏が空に話していたらしい。

…おしゃべりめっ!!

「華ちゃんのお父さん。ピアノをちょっとお借りします。」

真啓はパパに声を掛けるとどうぞと優しく言った。3人はぞろぞろとピアノがある部屋へ行った。

「なんかうちが集合場所みたいになってるじゃない。もうっ!真啓くんまで…。」

あれ?真啓くんって呼ぶようになったんだね。とダディが笑うと、リビングに座っていたパパがちらりとあたしを見た。

「違うの…伏見くんって呼んでたら、なんか他人行儀だからって。」

あたしはパパが心配しないように、慌てて弁解。すぐに真啓の柔らかなピアノの音が聞こえ始めた。

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