テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第6章 仲良し3人組?

「音がクリアになった感じがする。真啓ありがとう♪携帯で録音させて貰っても良い?」

「うん。良いけど、なんかそういわれると恥ずかしいね。やっぱりポップスは難しいよ。」

真啓は、照れて頭を掻いた。

「いや…お前のピアノの腕は大したもんだよ。凄ぇよ。」

…空でも人の事を褒めるんだ。

「それにしてもこんな曲が書けちゃうなんて…その方が僕よりもずっとずっと凄いよ。」

「学校で暇があるときにまた作って来たらちょっと弾いてくれるか?」

「うん♪勿論だよ。」

おい…紅茶冷めちゃうぞと、2切れ目のケーキをとっくに食べ終わった夏が言った。

「そうだ…CD貸してくれよ。」

空が夏に言った。

「別に良いけど、クラッシックなら、真啓の家の方が凄いよ。」

皆でワイワイと音楽の話をしながらケーキを食べた。

「真啓くんは今どんな練習曲を弾いてるの?譜面見せて♪」

真啓がゴソゴソとレッスン・バッグの中から出した楽譜をあたしは覗く。音符がびっしりで、真っ黒な譜面。

「うん。良いよ。でも最近は、ちょっと行き詰まってしまって…。」

空が覗き込んだので、綺麗な顔が目の前に来てあたしはちょっと驚いて後ずさった。

「すげぇな。おい。なんじゃこれ?」

空があたしの手から楽譜を奪うとしげしげと眺めていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ