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第6章 仲良し3人組?

「そう。今度ご挨拶させて頂かないと。真啓さんのお母様ですもの、きっと良い方ね。」

ママがキッチンへと戻って行くのを見届けてから、パパは夏に囁いた。

「僕はトーコさんに余計な心配を掛けさせたく無いんです。」

「内緒にした方が心配かけると思うけど?疚しいことが無ければ言えるんじゃない?」

夏がさらりと言ってのけると確かにとダディがまた笑った。パパは大きなため息をついた。

「疚しいことが無くても、心配は掛けたくないんです。」

空と真啓は、夏の部屋で夕食までゲームをしていた。

「それは、パパに前科があるからでしょう?だからママはアメリカに僕たちと住んだんでしょう?」

夏が少し意地悪く笑ったその顔は、パパにそっくりだった。いつの間にかママがキッチンから戻って来ていた。

「夏?…誰にそのことを聞いたの?」

ママが呼び捨てで呼ぶときは、怒っている時だ。

「そんなこと教えてくれる人は一人しか居ないじゃない。春(カズ)さんだよ。」

目の前に出て来た糠漬けを夏は摘まんで部屋へと戻って行った。

「全く…お母さんにも困ったものだわ。私は信じてるから、大丈夫よ。ガクさん。」

少し不機嫌になったパパの膝に乗って、顔を自分の方に向けると、ママはパパの首に手を回しキスをした。

「最近、夏さんはどうも扱いが難しいですね。」

「もうそういう年頃なのよ。華ちゃんが、あの歳でガクさんと静さんにべったりな方がおかしいのよ。いつまでも子供過ぎて、あの子の方が心配だわ。」

ママはあたしの寝室のドアを見た。

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