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第6章 仲良し3人組?

「華ちゃんは、いつまでもあのままで良いんです。」

パパの顔が緩んだ。

「あら…ちょっとそれキモいわ…。普通なら、パパの入った後のお風呂に入るのなんて嫌!とか、洗濯物を一緒に洗わないで!とかパパ臭い!とかって言い始める年齢よ?」

パパは大きな目を見開き絶句。

「僕はそんなこと言われたらショックで寝込んじゃうかも。」

ダディが寂しそうな顔をしてリビングからダイニングへやって来て椅子に座った。パパは何も言わず考えて居た。

「やっぱり…女の子の方が、目に見えて酷いのかも知れませんね。」

パパはとても悲しそうだった。

「子供達が嫌っても、あたしはあなた達二人を愛してるわ。」

ママはパパの顔にキスをして、そしてダディにもキスをせがんだ。これは我が家では当たり前にある日常だ。

「あなたと華ちゃんのこととは違うんです。」

パパがきっぱり言うと、ママはパパの膝の上から降りて呆れた。

「まぁ。ガクさんこそ、子離れが難しそうね。これは華ちゃんに彼氏が出来たり、お嫁に行くときには大変だわ。」

ママはみそ汁の良い香りが漂うキッチンへと笑いながら戻って行った。

「彼氏なんて碌なもんじゃないんですから、華ちゃんにはそんな話早すぎます…全く何を言ってるんですかあなたは…。」

ダディが声をあげて笑った。

「若気の至りが多すぎる人がおっしゃると本当に説得力がありますこと。」

ママは、パパを苛立たせることにかけては天才だ。

「わははは…確かに。だからこそ気持ちが良く判るんじゃないの?」

ダディが追い打ちを掛けた。

「もうこの話はおしまいですっ。まったく…不愉快極まりない。」

ママがダディにおどけた顔をするとダディは声を出して笑ったので、パパに睨まれた。

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