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第6章 仲良し3人組?

「いえ…大丈夫です。ではそろそろ帰ります。」

空は荷物を纏め始めた。

「僕が家まで送るよ。」

ダディが車の鍵を持った。

「いえ…結構です。」

「男の子だと言ってもご家族の方が心配するでしょう?」

ダディは、気にすることは無いよと優しい笑顔を浮かべた。

「あ…では、迎えをここに呼びますから…。」

空はバッグからスマホを取り出すとすぐに電話を掛けた。

「あ…俺。おじさん?悪いけど、迎えに来てほしいんだ。住所は…。」

パパがすかさず答えた。

「うん。宜しく。」

空はすぐに電話を切った。

「おじさんが迎えに来てくれます。」

お気遣いありがとうございますとお礼を言った。

「そう…残念だわね。」

ママが寂しそうに言ったが、真啓に向かって好きなもの明日の朝は作ってあげるから何食べたい?と聞いた。今食べたばかりでしょう?とパパが笑った。

「真啓…またそのうち楽譜見てくれ。」

空がママに捕まった真啓に声を掛けた。

「うん。勿論だよ♪僕も楽しかった。」

そこに夏が加わり、男3人で再び会話が始まった。
ママがリビングへ戻って来て3人を眺めながら言った。

「素敵な3人組ねぇ。惚れ惚れしちゃうわ♪でも夏さんが一番可愛いわね。」

…ママも立派な親ばかじゃ無い。

あたしが呆れた顔をすると、親なんてみんなそんなもんだよとダディが笑った。

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