テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第7章 空の秘密

「おい…空っ!学校にはちゃんと行くんだぞ?お前の親父さんが心配するし、俺はお前を預かっているんだからな?」

黒田が学校の前で俺を下し、帰りも迎えに来るから電話をするようにと言って去った。変な夢はずっと続いていて、それもいつもアイツの家だった。家族構成や、好きなことも何となく判って来た。夢って続きをずっとみるもんかな?担任に挨拶をして、教室へ向かう。マジで驚いた。

…アイツだ…同じ年か。

チビだし、胸ないし、前髪短いし、絶対年下だと思ってた。てかあれは夢の筈だぞ?正夢?いいや…違うな。何だ?

(…80点。)

…聞こえたぞ。

お前らに品定めされるのは非常にムカつくんだよ。しかも何だよアイツ学級委員なのか?なんかそれも意外だ。おしゃべりで小動物みたいな奴が?まぁ学校から帰って来たら勉強もしてるし、真面目なんだろうな。

…だが…俺を品定めするなんて100万年早ぇ。

学校へ来るのは面倒だったが、友達も多い、アイツを見ているのは楽しかった。くるくる良く動く大きな目に、楽しそうに笑う口を隠そうともしない。学校でも家でもキャラが変わらないのが不思議で仕方が無かった。

…お前…家でもしゃべって、ここでもしゃべって疲れない?

隣の席に座って話を聞いて居ると面白かった。しかも虐めるとムキになって怒るところも。

…暫く飽きずに楽しめそうだ。

「あのね…猫拾ったの。真っ白で可愛いからトーフって名前を付けたの。」

アイツは聞かなくてもベラベラと親友のリツにしゃべったので、いとも簡単に情報収集が出来た。

…やっぱり夢じゃ無いのか?

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ストーリーメニュー

TOPTOPへ