+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第7章 空の秘密
奇しくも偶然にその日はやってきた。
「ダディ~。ちょっとトーフのこと抱っこしててくれない?爪が伸びちゃったの。」
アイツは俺を“ダディ”に抱かせた。
…何だよダディって…ガキかよ?
言われるがままに俺は抱かれた。
「華ちゃん。血管が赤く透けて見えるから、そこは切らないようにね。」
…マジか。お前が切るの?馬鹿と何とかは、使いようっていうけ…。
―――フギャァッ!!
「あ…トーフ!!ゴメン。痛っ!」
予想通りの展開だった。俺は思わずアイツの手をひっかいてダディの腕から飛び出した。
「華ちゃん…僕がかわりに切るよ。」
血がポタポタと垂れ、俺は慌てて舐めた。
…痛ぇよ馬鹿。
「どうしよう…トーフごめんね。ごめんね。」
アイツは半べそをかきながら心配そうに俺を見つめた。
「よしよし僕に見せてごらん。」
ダディは俺を抱き上げて、指先をティッシュでしっかり押さえた。
「慣れるまで僕が切ろうね。」
…はい…お願いします。そうして下さい。
「華ちゃん心配しなくても大丈夫。すぐに血は止まるから。」
アイツは俺が寝るまで、傍についてゴメンねゴメンねと謝り続けて居た。
――― 翌朝。
学校に来たアイツの手には、俺が引っ掻いた傷が出来ていた。やっぱり夢じゃ無いのか?ふーむ。俺が寝ている時は、トーフはどうしているんだ?謎は深まるばかりだ。
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「ダディ~。ちょっとトーフのこと抱っこしててくれない?爪が伸びちゃったの。」
アイツは俺を“ダディ”に抱かせた。
…何だよダディって…ガキかよ?
言われるがままに俺は抱かれた。
「華ちゃん。血管が赤く透けて見えるから、そこは切らないようにね。」
…マジか。お前が切るの?馬鹿と何とかは、使いようっていうけ…。
―――フギャァッ!!
「あ…トーフ!!ゴメン。痛っ!」
予想通りの展開だった。俺は思わずアイツの手をひっかいてダディの腕から飛び出した。
「華ちゃん…僕がかわりに切るよ。」
血がポタポタと垂れ、俺は慌てて舐めた。
…痛ぇよ馬鹿。
「どうしよう…トーフごめんね。ごめんね。」
アイツは半べそをかきながら心配そうに俺を見つめた。
「よしよし僕に見せてごらん。」
ダディは俺を抱き上げて、指先をティッシュでしっかり押さえた。
「慣れるまで僕が切ろうね。」
…はい…お願いします。そうして下さい。
「華ちゃん心配しなくても大丈夫。すぐに血は止まるから。」
アイツは俺が寝るまで、傍についてゴメンねゴメンねと謝り続けて居た。
――― 翌朝。
学校に来たアイツの手には、俺が引っ掻いた傷が出来ていた。やっぱり夢じゃ無いのか?ふーむ。俺が寝ている時は、トーフはどうしているんだ?謎は深まるばかりだ。
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