一途とは
第4章 ごめん。
ちょっとだけ、感じてはいたけど
やっぱり山口tのこと好きだったりするのかな?
うち…。
でも、りょーやいるしだめに決まってんじゃん。
………好きなのかな?…
いや、でも……
と、考えているうちに駅に着いていて
いきなり目の前にりょーやが現れていた。
「あ!りょーやだ!」
「あ!きた!」
ちょっと歩いてから話が展開されていく
「いやー…疲れた笑
何もしてないけど。」
「何もしてないの?笑」
「うん笑
もう、最近学校でも自習でも全然集中できなくて…」
いやー…本当にそうだった
理系行っても数学Ⅲも化学も、全くの、ちんぷんかんぷんで寝る日々。
しかも、毎日数学2時間もある
本当は数ⅠAの基礎からやらないといけないんじゃないか?と疑問を持っていた
しんどかった…
そんな中でも
山口tが「基礎からコツコツ積み上げていけば、まだ希望はあります。」
みたいなこと言ってくれたのが嬉しくて…
とても安心感があった
「そっかー…
なんか大変そうなんだね」
…りょーやはいいよな!文系で、他人事で!
ちょっと、くる。
りょーやの学校は商業高校で、だいぶ下の方の学校。
でも、理系に行くには適正試験が必要だとか……
うちの学校も取り入れてほしい……
「りょーや、塾の場所ここから近かったっけ???
どこだっけ?」
「塾は家から近いけど…ひなこと一緒に帰りたくて、駅に戻ってきた!」