一途とは
第4章 ごめん。
そんな時
私を必死に助けようと
分からなくても粘り強く、諦めずに教えてくれたのは
山口tだった
入試で生物、化学を使うとなった時
すぐにその科目の先生達を呼んでくれた
山口tは、いつも諦めなかった
起きると、もう9:30だった
「ヤバい!遅刻!!」
9:20から授業だっていうのに…
家から塾までは40分くらい
学校から近い方が良いだろうということで、そうなった
結局、あのまま1時まで色々なことを考えていて
寝付けなかった
小走りに洗面所に行き、顔に水を勢いよくかけるのと同時に怒声が割り込んできた
「もう!あんた何やってんの!?
受験1年前の自覚はあんの?!
だからあんたは勉強できないのよ!!」
ひたすらパニックになって怒鳴りつけてくるまま
はいはい。
もう、聞きあきたよ。
全く水を吸収してくれない神経質なタオルで顔をふき
軽く歯を磨くと、何も言わずに出て行った