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sugar-holic2

第14章 違う声が聞こえる

「だったらそんな隅っこじゃなくても見えるんじゃないの?」

「庭とかも!!こっち側がいい雰囲気なの!!」

意地を張って答えると、短く笑われた。

「へぇ…そうなんだ?」

その声と共に、ザバザバと水をかき分ける音がして…

「ちょっと!!何でこっち来るのよ!?」

逃げようとしたのに、倉田くんの方が早くて、湯槽の隅に追い込まれてしまった。

「見せて下さいよ」

背後からかけられた言葉に、更に体を堅くしてしまう。

裸見られるの、それこそ「今さら」恥ずかしがる事じゃないのは分かってるけど…

真後ろに立つ倉田くんの方を向くことが出来ない
でいると

「そんなに違う景色じゃないような…」

え!?

肩越しにチラリと見れば、垣根越しの景色を眺めていて…

見せろって…景色のこと!?

「そ…そう?私はいいと思うけど?」

自分の勘違いに余計に恥ずかしくなって、慌てて言い繕うと

「こっち向いて 」

両肩に手を置かれた。

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