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sugar-holic2

第14章 違う声が聞こえる

え!?

突然響き渡った声にビックリして周りを見回す。

倉田くんも驚いたのか、急いで後ろを振り向くと、お風呂場の入口辺りを確認していた。

え!?誰!?

見回しても誰もいない。

だけど、かなり近い所からの声だったのに。

立ち上がった倉田くんと顔を見合わせると

「おっきいお風呂!!パパ、お風呂入りたいー!!」

興奮した感じの男の子の声と

「そんなに興奮するなよ」

「ほら、あんまりはしゃがないの!!」

両親らしき男女の声が続いた。

「…隣の部屋、家族連れみたいね…」

そう言えば、露天風呂付きの客室が2部屋あるような事がホームページに書いてあったような…

「ねー、入ろうよー!!」

「しゃーないなー」

「やったぁ!!」

歓声を上げて服を脱ぎに部屋に戻る子供の足音と、それを追いかける大人の足音がした。

「結構、声、筒抜け…」

「露天だからな」

隣との境は1枚の壁だけ。

天井は何もないから、声なんか全部聞こえちゃう。

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