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sugar-holic2

第17章 借りは返す主義だから

次の日。

岐阜に帰ってきてレンタカーを返してから向かったのは…

「いらっしゃいませ」

扉をくぐれば、髭をたくわえたマスターがにこやかに笑いかけてくれる。

「こんばんは。いいですか?」

「カウンターで?どうぞこちらへ」

優雅な動きでカウンター席へ案内される。

「あ、梢ちゃん。いらっしゃい」

私を見かけた亮くんが声をかけてきて、それを聞いた友紀の目が据わった。

「ふーん、成る程。茶髪ね」

ぼそりと独り言を呟かれた。

ん?何?

意味が分からず友紀の顔を見上げると、肩を竦めていて…

何の話だろ?

私も首をひねってしまうと

「見つめ合うのもいいですけど、とりあえず席に着きません?」

亮くんがからかってきた。

「あ、うん、そうだね。倉田くん、座ろ」

照れ隠しに早口で声をかけると

「倉田くん?あ、じゃあこの人が!?」

亮くんが友紀を見て、納得したように何度も頷いていた。

「確かにいい男ですね。モテるでしょ?梢ちゃんが心配するの分かるな」

え!?亮くん!?

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