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sugar-holic2

第17章 借りは返す主義だから

「どういたしまして。俺も貴重な体験できたし」

そう言って、思い出し笑いを浮かべてる。

「貴重?」

「そ。なかなか出来ないかも」

亮くんが何を思い出したのか予想が付いて、慌てて止めようとした。

「あ…亮くん!?」

「何?」

友紀が私の顔を覗き込む。

う…。この表情は、言わなきゃ駄目だって顔だ。

諦めて亮くんを見上げると、亮くんはくすくす笑って

「駐車場にバックで駐車して、ギアをパーキングに入れて…そしたら…」

我慢できなかったのか、吹き出して笑い出した。

「梢ちゃん、突然パニクっちゃって」

「は?」

意味の分からない友紀が眉を寄せた。

「ブレーキ踏んでるのに!何で後ろに下がってくの!って」

友紀がその表情のまま私を見る。

その視線が痛くて、思わず顔を背けた。

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