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sugar-holic2

第17章 借りは返す主義だから

「何言ってんだろって思ったら、梢ちゃんが下がってるんじゃなくて、左横に停まってた車が動き出しただけで」

「だって!車高の高い車だったから、窓からみえる景色がそれだけだったんだもん…」

まさか隣が動いてるなんて思わなくて。

言い訳するも、語尾が尻窄みになっていったら、亮くんがくくっと笑って

「そもそもギアがパーキング入れてるんだから、動きようがないのにね」

友紀がため息をついて

「そんな状態でよく連れ出したな」

呆れたように言うから、むきになってしまう。

「それから練習して大丈夫って言われたし、実際大丈夫だったでしょ!?」

「帰りは俺が運転したけどな」

ニヤリと笑う友紀に、亮くんが

「え?そうなの?休養になりました?」

「俺はね」

そう答えて、私を親指で指すと、喉の奥で笑った。

「この人ははしゃぎすぎて筋肉痛になっちゃって」

ちょ…ちょっと!?

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