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sugar-holic2

第18章 だから、俺は…《倉田side》

徳島部長が壇上に現れると、俺の前に座った池上がひそひそ話し始めた。

「な、剣。今日は何分か賭けるか?」

「じゃあ、5分」

「おし。俺は7分な。スタート」

池上が腕時計のストップウォッチ機能で時間を測り始めた。

徳島部長の話が長いことは皆が分かってる。

梢も部長に呼び出されると、そこがツラいとかこぼしてた。

にしてもこいつら…ガキだな。

笑いを浮かべながら徳島部長の話を聞いた。

今年新たに契約を結んだ企業、前年対比、それに基づいての来期の目標…

話の中で、資料に載っていない事象をメモしながら…目線は梢を追ってしまう。

徳島部長のあと、稗田課長の次が出番だ。

さっきより緊張感を漂わせてる…かな?

ちょっと前なら、絶対に自分の弱い部分を認めたりしなかったのに。

『ん…してる』

素直に自分の気持ちを告げてくれるようになった。

それは嬉しい…にしても

『分かった。見てて』

不意打ちであの笑顔は…やられた。

抱き締めたくてたまらなくなるだろ!?

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