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sugar-holic2

第18章 だから、俺は…《倉田side》

不意に梢がこっちを向いて、俺と目が合った。

にっこり微笑むと、資料に目を落として…

梢のちょっとした仕草にも、胸がざわつく。

…くそっ!!

徳島部長の演説が終わった。

と、池上が腕時計を操作して

「えーっと…5分48秒…?」

「じゃ、俺の勝ちだな」

「ほぼいい勝負じゃないか!?」

全くこいつらは…どうでもいいことでムキになるなよ。

「お前らちゃんと話聞いてんのか?」

後ろから静かに声をかけると、二人の肩がびくんと大きく震えた。

池上が振り返って、俺と目が合うと、大きい目がさらに大きく見開かれた。

「いっ…!き、聞いてます!!」

「来期の方針くらいは頭に入れとけよ」

頬杖をついて、わざとあきれ顔を作ってみせると

「はっ、はい」

坂口がぴんと背筋を伸ばし、大きく頷く。

「んじゃ、前向いとけ」

手を振って指図すると、慌てて座り直した坂口が、池上の頭を小突いた。

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