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sugar-holic2

第18章 だから、俺は…《倉田side》

「お前のせいだぞ」

小突かれた部分を撫でながら、池上が睨み返した。

「剣だって楽しんでただろ!?」

…ったく。

頬杖をついたまま、ため息をこぼした。

こんな場所で、ただ話を聞いているだけの自分が歯がゆくてたまらない。

だからって…八つ当たりもいいところだな。

自分の行動に苦笑いを浮かべる。

すると、稗田課長が緊張で顔を赤らめて壇上に立った。

稗田課長、か。

平谷次長が東京に転勤になって、それで課長に昇進したんだよな。

昇進発表のとき、比呂子さんが荒れていたのをよく覚えてる。

稗田課長が悪い訳ではないんだけど…やっぱりあの人の後釜としては器の大きさが違ったと言うか…

違うか。

あの人が出来すぎただけだ。

平谷次長が東京に転勤になったのは、次長が30歳の時。

俺は今27で…あと3年でそこまで到達できなきゃ、とてもじゃないけど梢に追い付けない。

稗田課長が資料を読んだだけの発表を終わらせ、梢の番が回ってきた。

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