テキストサイズ

sugar-holic2

第4章 責任の行方

え!?

女の子も一緒に…合宿みたいに泊まり込みで!?

「女の子も一緒なら、食事作ってもらえるから?」

少しだけいい意味に捉えてみるけど、比呂子さんはくくっと笑った。

「甘いな。今どきの女の子は料理できる子ばっかりじゃないんだよ?」

「え?じゃあ、何で?」

女の子がいるから食事の心配は要らないっていう意味が分からない。

「野郎ばっかりなら、おにぎりとか菓子パン与えとけば馬車馬のように働くけど、女子が入るとそうはいかない」

首を傾げた私に、比呂子さんは楽しそうに話し出した。

「ちゃんと食事を与えないと、本来の働きさえしなくなる」

「はぁ…」

「…って、准教授が言ってたって」

片目をつむって、いたずらっ子のような笑みを浮かべる比呂子さんに、笑いを返した。

なるほど。わかるなぁ。

准教授さんもその考えに行き着くまでに、色々苦労したんだろうな、ってのも分かる。

それでもその子を連れていきたいって思うくらい、優秀な子なんだろうな…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ