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sugar-holic2

第5章 行方の知れない想い

徳島部長との話を終えて。

どうしようか悩んだ末、ミーティングルームから内線電話をかけた。

どうしようかなぁ…。

どう話を切り出すか、順序を考えていると、ドアがノックされた。

「どうぞ?」

ドアが開いて、そこから現れた倉田くんが

「何?皆の前で話せないような話でもするの?」

ミーティングルームに私一人だと分かった途端、おどけてみせた。

「ん~、遠からずかな」

小首を傾げて空を睨むと、倉田くんの眉が少しだけ寄った。

「ま、とりあえず座って」

テーブルを挟んで向かい合う位置の椅子を勧めたのに、それを無視して90度向かいの位置に椅子を移動させて座った。

「倉田くん」

「ま、いいでしょ?この方が話聞きやすいし」

頬杖をついて、上目遣いに覗き込むなっての!!

はぁ…とため息をついて

「一応、真面目な話だからね!?」

倉田くんを軽く睨んでから、徳島部長との話を思い返した。

どういう順番で話すか…だよね。

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