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sugar-holic2

第5章 行方の知れない想い

「本格始動はまだ先なんだけど、そのプロジェクトに携わる人を選任してて」

「…まさか」

あ、ようやく感づいた?

「うん。その、まさか」

「…アンタが担当?」

へ!?

「まさか、東京に戻るのか?」

あ…勘違いしてる。

だけど、焦ってる顔がちょっと面白くて、ドッキリを仕掛けてしまう。

「この前のプロジェクトの成果を買ってくれて。是非にって徳島部長が…」

言いかけた途端。

ガンッ!!

倉田くんが机の脚を蹴りつけた。

スチールの軋む音に、思わず身をすくめると

「行かせない」

え!?

聞いたことの無い強い口調。

驚いて倉田くんを見ると、椅子に座った私の前に跪いた。

え!?ええっ!?

片膝をついて私の手を取り…

「このまま、椅子に縛り付けたい気分」

「はい?」

「もう一度、跡つけてやりたい」

そう言って、私の袖口から覗く手首に唇で触れて、私を見上げる目が…

何でそんなに色っぽいのよっ!!

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