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sugar-holic2

第5章 行方の知れない想い

「ちょ…倉田くん!ストップ!!」

倉田くんの目力に引き込まれた隙に、ブラウスの袖口のボタンを外され…

手首の内側にピリッと刺激が落ちる。

「んっ!!」

「皮膚、薄いんですかね?キレイに残る」

倉田くんがみせた先には、赤い花びらのようなキスマークが…

「会社でこういうの、良くない!!」

焦ったあまり、自分でもよく分からない事を口走ってしまった。

「は?マジメですねぇ。委員長みたい」

「跡付けるの、そんなに好きなの!?」

「好きです」

直球で返されて、なんて言ったらいいのか分からなくなる。

顔を見られたくなくて横を向くと

「それを見たら『俺が付けた跡』だって思い返すだろ?」

指先でキスマークに触れられた。

「だから…?」

俺のものだって、私に示したいの?

私に…自覚しろって…その為?

そんな事しなくても……

目をぎゅっと瞑り、考えを押し込めると

「何か誤解してない?私は選ばれてないのよ?」

そう言ってにっこり微笑んだ。

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