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sugar-holic2

第7章 深まる疑惑《倉田side》

俺に会えなくても平気なのか。

俺って、それくらいの男なのか?

…あぁ、ヤバイ。

変なところに考えが行き始めてる。

眉間に指を押し当てて大きく息を吐く。

くそ…っ!!

何なんだよ!!

何だってこんなに焦ってんだ?

…やっぱり、アレか。

ツヨシの時は泣いたのに。

俺を想って泣くなんて雰囲気が、微塵も感じられないから?

どこかよそよそしくて、本音を隠してる気もして…。

分かってるのに、まだまだ分からない所も多くて。

それが…イラつく。

「倉田、お疲れさん」

同期の富永が声をかけてきた。

商品開発部所属で、今回のプロジェクトにも参加してる。

「おー、お疲れ。そっちはどうだ?」

パソコンから目を向けると、富永は頭を押さえて渋い顔をして見せた。

「プロジェクションマッピングってもんを勉強中」

「?外注に出すんだろ?」

「プログラミングはな。けど、構造とか、基本的な所は押さえとかないと」

そう言って苦笑いを浮かべた。

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