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sugar-holic2

第9章 時間を忘れて…

「いいの。ちょっとだけ寝かせて」

首を傾けて顔をしかめる倉田くんを後目に、洋室の方へ足を向ける。

「このベッド気持ちよさそ」

寝そべって枕に頭を埋める。

本当にふかふかで気持ちいい。

「倉田くんも寝る?」

気軽に聞こえるようにおどけて言うと

「俺はそんなに疲れてないし」

そう言って、和室の座椅子に腰かけてしまった。

うーん、ダメか。

「ちょっとこっち来てよ」

手招きして倉田くんを呼ぶと、大きくため息をついてこっちに来てくれて…

「ここに来て、寝て」

自分の寝てる横のスペースをポンと叩いて示す。

怪訝な顔つきで寄ってきた倉田くんは、私の言葉を聞いて苦笑いを浮かべた。

「何?誘ってんの?」

「もう…そういうのはいいから」

ぐいっと手を引き寄せて、無理やりベッドに引きずり込んだ。

「え…」

戸惑ってる倉田くんの背中に手を回し

「抱き枕。寝るまででいいから」

そして胸に頭を押し付けた。

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