
言いなりなんてっ
第2章 未知
再び口付けられ、それから徐々に深まっていくキス。
「ん…っ」
成瀬の舌が優しくわたしの舌に絡まって、溶け合う。
この男……キス上手すぎ。
我慢したくても漏れる嬌声。
キスだけでこんな骨抜きにされるなんて経験、初めてだ。
わたしが苦しいと感じたら、タイミングよく息つぎさせてくれる。
キスをしながら頬を優しく撫でられたり、背中を優しく撫でられる。
あまりにも優しい手つきは、まるで本当に成瀬に愛されていると錯覚しそうになるほど。
長い長いキスが終わったあと、わたしは感じすぎて涙目になっていた。
成瀬はわたしの顔を見て、優しく微笑む。
「大丈夫、安心して俺に全部預けてください」
