
言いなりなんてっ
第2章 未知
処女じゃなくなることが特別嫌っていうわけでもなかった。
ほら、わたしもう20歳だし……
だけど処女だからこその不安とかがあるわけで。
でも成瀬が相手なら、本当に大丈夫だと思えた。
不思議な感覚だった。
成瀬はわたしが着ていたシャツのボタンに手をかけた。
ひとつひとつゆっくり外されていく。
徐々に露になる素肌。
ドキドキと胸が高鳴る。
ブラが見えたとき、恥ずかしさで思わず両手で胸を隠した。
でもすぐに、その腕も取られて、残りのボタンもすべて外された。
スルリと肩からシャツが落ちた。
「先輩、胸でかい」
