
言いなりなんてっ
第3章 サークル
「遅くなってすみません。」
ドキッ!!!
入口のほうから聞こえてきた声に、心臓が嫌な音を立てた。
「お〜、海!おせぇよーっ!」
すでに酔っ払った男子が絡む先には、海の姿。
実は海とエッチしてから、顔を合わせるのは今日が初めてだったりする。
き、気まずーーーー!!!!
海から視線を外そうとした瞬間、バチッと目が合って。
だけど、その視線はすぐに逸らされた。
………あ、あれれ?
エッチまでした仲なのに、まるで何事もなかったかのような態度に、わたしは戸惑うばかり。
まさか、数日前のアレは夢?
