
言いなりなんてっ
第3章 サークル
「いやいや……、そろそろやめときな?」
呂律回ってないし、と心配してくれる詩依奈。
「大丈夫だよーぅ。」
あははーと笑い、再びグラスに口をつけた時、
「莉子ちゃん、今日は一段と飲みっぷりいいね?」
隣からクスッと上品に笑う声が聞こえた。
ん?
……え、
「…………えっ!! 浩介先輩!?!」
バッ!と詩依奈が座っているところとは反対の、声が聞こえてきた隣を見ると…
まぁなんと、浩介先輩がいて。
一気に酔いが冷めました。
「すごい驚きよう(笑)」
少しだけ眉を下げて笑う浩介先輩。
