
言いなりなんてっ
第3章 サークル
でも、すぐそこだし送ってもらうなんて申し訳ない。
「家近いので、大丈夫です!」
せっかく先輩といれるチャンスだったけど、断った。
けど……
「こんな時間に女の子1人で帰るなんて危ないよ。
近いから大丈夫、なんてことはないんだから。」
先輩の強い言葉に、それ以上断ることはできなくて。
すみません、お願いします。とお言葉に甘えようとしたとき…
「俺が送ります。」
「…!」
後ろからクイッと腕を引かれた。
思わずよろけたわたしは、そのままポスっと固いものにぶつかってーー……それがなんなのかは、頭上から聞こえた声のおかげで分かった。
