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相葉さんの恋人になる方法

第3章 甘える。

A「はーい、カンパーイ!!」

N「乾杯。」


久々の2人飲み。
ドキドキ落ち着かないけど、楽しい。
だって、やっぱ好きな人と一緒にいられるのは嬉しいよ。
今だけはこの笑顔も俺だけのものだ。
そう思ったらテンションも上がる。

A「なになに〜?ニヤけてんじゃないよにのちゃん!何考えてたの?!」

ヤバイ、表情に出てたのか。
相葉さんに読み取られるなんて不覚。


N「別に。ただの思い出し笑い。」

A「にのちゃんったらエロいんだから〜!!」

N「はぁ?!何でそうなるんだよ!」

A「最近、元気ないな〜とか思ってたけど、恋でもしてんの?!その女のコの事思い出してたんだろ♪」

クソ。女じゃねーよ。
お前だよ!!

相葉さんは俺の気持ちなんて知らないんだから、仕方ない。
でも無性にイライラする。

N「関係ないだろ。」

自分でも冷たく言い放った自覚はあったけど・・・
相葉さんを見ると、すごく・・・寂しそうに笑ってた。

A「まぁね。恋に関わらず相談するなら俺なんかより翔ちゃんだよね。」


N「は?何で翔さん?」

A「でもさ、寂しいよにの〜!もっと俺を頼ってよ!最近冷たいし俺拗ねちゃうよ?!」


やっぱり冷たい態度で傷つけてたのか・・・


A「にのは笑うかもしれないけど、にのの1番の親友は俺だって思ってるんだよ!にのが元気なかったら心配だっての!」


親友・・・ね。
傷付いたりしない。だってそれが普通だ。
その親友に恋した俺が大バカものなんだ。


N「ふふ、親友とか恥ずかしい事言ってんじゃないよ。」

A「えー!なんだよ、にのは違うの?!」

正直、違うよ。
だって俺はお前が好きなんだ。
でも間違ってもない。

N「さぁ?まぁ嫌いではないですよ、あいばかさん。」


A「ツンデレのツンが強過ぎだろー!たまにはデレろよ!」


なんだツンデレって。

N「デレる?甘えてほしいの?」


A「そう!お兄ちゃんに甘えなさい!」


ポンっと胸を叩く相葉さん。
お兄ちゃんって柄かよ。
でも・・・
可愛い笑顔なのにイケメンな造りの小さい顔。
細いのに逞しい胸板。

触れたい。
そうだよ、今日はちょっと自分にご褒美を貰おうと思ってたんだ。

N「ふ〜ん。じゃあ甘えてやる。」


A「・・・え?」


俺は相葉さんの胸に抱きついた。

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