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相葉さんの恋人になる方法

第3章 甘える。

あー、ビールで濡れた服が気持ち悪い。
ってそんな事言ってる場合じゃない。
ビールなんかどうでもいい!!




相葉さん家のお風呂に相葉さんのスウェットだと・・・?
さっきまで抱きついてて、その時のドキドキがまだ落ち着いてないのに。



そうだよ、甘えろなんて言われて、そのまま素直に抱きついた。
俺にしちゃ珍しく。
すぐに離れるつもりが、相葉さんの胸があまりにも心地良くて・・・離れられなかった。



そしたら、抱きしめられたんだ。
一瞬ビックリして、これはヤバイ!と思った。
自分の気持ちが抑えられなくなりそうだった。
でも、こんなに甘く抱きしめて貰える事なんか、きっとこの先ない。
それなら、もう少しこのまま・・・




A「にのちゃーん・・・?」




遠慮がちに掛けられる声。
これ以上はさすがに不自然か・・・




ヤバイ、泣きそう。
この温もりを手放したくないよ。




ああ、きっと酔ってるんだ。




必死に平静を装う。
いつも通りの俺にならなければ。




相葉さんから離れようとした時、慌てた相葉さんがビールをぶちまけた。
相変わらずそそっかしい。
でも助かった。



気持ちの切り替えにはなった、そう思ってたのに・・・




相葉さんの服なんか着たら、またドキドキしちゃうじゃねーか。
抱きしめられた事、絶対思い出す!



俺のためにスウェットを取りに行った相葉さんの背中を見て、大きなため息をついた。




N「もういいや・・・風呂行こう。」



風呂でなんとか気持ちを落ち着かせて、またちょっと酒に付き合ったらもう帰ろう。
これ以上は身も心も持たない。


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