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相葉さんの恋人になる方法

第3章 甘える。

A side

はぁ・・・
にの、怒ってるかなぁ。
あいつ怒ると怖いんだもんなぁぁぁ




A「にのー!着替えとタオル置いとくよー!」



風呂場のにのに声を掛ける。
少し間を置いて返ってきた返事に、ますます不安になる。



何かやっぱ機嫌悪いっぽい・・・



風呂出てきたら、すぐ帰っちゃうかなぁ。
明日はお互い昼過ぎからの仕事だったし、今日はゆっくり飲めると思ってたんだけど。



とりあえず、テーブルもちょっと片付けて新しいつまみを出しておこうと準備していると、にのが出てきた。




A「え・・・・・・」




ヤバイ。
なんか可愛い子がいる!



ぶかぶかのスウェットを着てるにの。
襟が広くなってて、鎖骨が見えそう。
袖も長くて萌え袖になってる。
濡れた髪が頬にくっついてるのも色っぽい。



いや、色っぽいってなんだ。
どっちかっつーとにのは可愛いタイプだろう!



いや、同年代の男相手に可愛いっていうのもそもそもおかしくね?
いつも可愛い可愛い言ってたけど、それもおかしくね?



ちょっと落ち着け俺。
酔っ払ってんのかな、思考が変だ。
目の前にいるのは、メンバーで、親友のにのだ。



N「・・・相葉さん?」



A「ひゃい!!」



N「・・・・・。」



声が裏返った。
にのがスゲー変な目で見てる。



N「風呂、ありがと。もう片付けてんの?」



A「ああ、いや、新しいつまみ出そうと思って・・・まだ飲むだろ?」



N「うん・・・」



歯切れの悪いにの。
やっぱ機嫌悪いんだ。



A「ごめん!!!」



N「は?」



A「せっかく久しぶりに楽しく飲んでたのに・・・ビールなんかぶっかけちゃって。怒ってるよね。」



N「そんな事で怒んないよ。わざとじゃ無いんだし。」



にのが笑って答えてくれる。
じゃあ、何でそんな不機嫌そうなんだよ〜。




・・・まさか!
さっき抱きしめてた時、にのの事女の子みたいって、可愛いって思った事がバレてる?!



それで気持ち悪がられてるんじゃ・・・



A「違うんだにの!」



N「はぁ?!なにがだよ。」



A「確かに可愛いなって思ってドキドキしちゃったけど、別にそういうんじゃないから!!
引かないでぇ〜っ!!!」



勢いでにのに抱きついてしまった。



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