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相葉さんの恋人になる方法

第7章 臆病。

A side

にのの様子がおかしい。
松潤と話してるあたりは普通だったのに・・・



俺の部屋で、ソファにちょこんと座ってる姿は可愛いんだけどさ・・・
全然喋んないし、目も合わせてくれない。




俺はてっきり、甘い空気の中お互いに想いを告白して、ラブラブー!みたいな展開を想像してたんだけど。




・・・全部俺の勘違いとかじゃないよね?
だとしたら、何でにのはあんなに辛そうな顔をしてるんだろう。



A「にの・・・コッチおいでよ。」



N「・・・っ」



泣きそうな顔。
ウルウルの瞳からは今にも涙が溢れそうだ。
そんな瞳も可愛いけどね。
笑顔が見たいよ。



A「ごめんね、何でにのがそんな辛そうにしてるのか分かんないんだ・・・。」



N「・・・相葉さんの・・・せいじゃない・・・ごめん。」



A「ねぇ、聞いて。もう10年以上一緒にいて、今さらって思うかもしれないけど・・・」




想いを伝えようとして、急に緊張してきた。
男に告白するなんて初めてだ。
そりゃそうだ、普通は女の子が相手・・・




・・・あぁ・・・そっか。
にのの不安が分かった気がする。



俺達は今、普通じゃない恋愛を始めようとしてるんだ。




怖いよね。
俺も怖いよ。



でも・・・







A「にの・・・」





にののキレイな瞳が、期待と不安にユラユラ揺れてる。




普通じゃなくて良い。
俺は、お前と始めたいんだ。





A「好きだよ。
・・・にのの事ばっかり考えて、おかしくなっちゃいそうなくらい。」



N「相葉さ・・・っ」




ついに泣き出したにの。
もう、俺まで泣きそうになっちゃうよ。

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