スイッチ
第15章 止まんない。
A side
A「・・・おはよう、にの。
まだ寝てた方が良いんじゃない?」
唇にチュッと触れるだけの優しいキスをすると、ふわっふわの笑顔で恥ずかしそうに口元に指を添えるにの。
N「・・・王子様にキスされちゃったもん。起きる。」
A「・・・・・・・・・・・」
危ない。
天に召される所だった。
なに今の。
まずふわっふわの笑顔、昨夜のエロにのちゃんとのギャップがあり過ぎて反則!
しかも唇に指添えるとか可愛いすぎ反則!!
そしてそんな可愛い顔で王子様にキスされちゃったもん、とか言っちゃダメ反則ーーー!!!
N「あいばさん?」
寝呆けてて自分の言葉の破壊力に気付いていないのか、
それともわざとなのか。
それとも天然で言ってんのか?
いずれにしても可愛いすぎにのちゃん!!
抱きしめようとしたが、ふぁ・・・とまだ眠そうにあくびをするにの。
A「もっかい王子様のキスしたら、寝る??」
N「・・・やだ。」
A「今日休みなんだし、まだユックリ出来るよ?」
N「・・・・・・勿体無い。絶対あっという間に1日過ぎちゃうもん。」
拗ねたような声に、ぷくっと膨らませた頬。
こうなったにのちゃんに俺は勝てない。
N「今日は寝過ごしそうだと思って、わざわざアラームかけたんだ。
もう起きる。」
A「え、そうなの?」
そういや、珍しいと思ったんだよな。
にのがアラームで音出すの。
N「・・・今朝は俺疲れてるだろうなって思ってたから。」
起きれる自信無かったの、と赤くなって言うにの。
それって・・・俺とエッチするだろうからって予めセットしてたって事だよね??
A「・・・俺、にのが可愛いすぎて何回も死にかけてんだけど。」
N「は?」
A「これ以上ベッドにいたらヤバい!
もう起きよう!!」
N「何バカな事言って・・・、」
にのが、ふふふっと笑いながら起き上がろうとしたその時。
いっってぇぇぇ〜〜〜〜〜ッ!!
と叫んで再びベッドに沈んだ。