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スイッチ

第16章 不安たくさん。



俺もさっさと帰ろうと廊下を歩いていると、今日やたら相葉さんにベタベタしていた女優さんがこちらへ向かってくる。



・・・関わりたくねーんだけど。



「二宮さーん!お疲れ様です。
今日、二宮さんも行かれるんですか?」



N「・・・なに?」



かなり無愛想に答えるが、全く気にしてない様子。



「相葉さんの飲み会ですよ!
私も誘って頂いたんです。」



・・・・・・・・・は??



ニッコリ笑うキレイな人。
俺はその顔を凝視して固まってしまった。



誘った?相葉さんが??



「二宮さん?」



ハッと我に返って、なんとか平静を装う。



N「いや・・・俺は行かないよ。
楽しんできて。」



そのままろくに顔も見ずに歩き出した。
なんか・・・心臓が痛い。
なんだよこれ。




・・・俺と相葉さんはラブラブだもん。



浮気なんかするわけないし、心配しなくたって大丈夫だろ。



N「・・・・・・・・・」



ニッコリとキレイな顔で笑うさっきの人。
色が白くて髪が長くて胸がデカイ。
ハキハキと喋る声も好感が持てる。


あんな子に惚れられて、嫌な気になる訳ない。


それに。


・・・相葉さん、おっぱい大きい子好きだし。
・・・押しに弱い所もあるし。
・・・エロいし。



グイグイ迫られたら、案外その気になっちゃったりして・・・。



どうしよ・・・
たとえ一夜だけの浮気だとしても、絶対やだ。



N「まーくん・・・」



今すぐ相葉さんに電話して、
「帰ってきてー!!」
と叫びたいのを必死に我慢する。


・・・大丈夫だよね?
早く帰るって言ってたもん。


ただの飲み会くらいでヤキモチなんて、バカげてるよね?


そう何度も自分に言い聞かせながら、ふらつく足でなんとか家まで辿り着いた。


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