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第18章 もうひと波乱?



A「でも、飲み会で渡部さんが最近彼女できたんだって話して・・・
告白する前に振られたんだ、俺が誘ったせいで。」


悲しそうに眉を下げる相葉さん。


A「お酒も入ってたしすごい泣いちゃってさ。
突き放せなくて・・・」


心がズキっと痛んだ。
相葉さんはすごく優しい。
それが誇らしくもあり、悲しくもある。
突き放せよって思う自分は、冷たい人間なんだろうな・・・



A「すぐに離したけど、ずっとにのの事どうしようって思ってて・・・」


N「・・・どういう事?」


A「前ににのちゃん言ったじゃん。
どんな理由があっても、俺がにの以外のコを抱きしめたら大激怒するって・・・」



大野さんがギョッとして俺を見る。
・・・ヤバい。
俺相当恥ずかしくないかこれ!!


N「そんな戯言間に受けんなよ!」


A「はぁ?!戯言?!俺は本気だったんだぞ!
てかこれまで散々可愛い事言ってるのも、全部戯言なわけ?!」


N「か、可愛い事って・・・」


A「言ってるだろ!好きすぎて狂っちゃうとか、」


N「バカ!やめろってもう!!」


慌てて相葉さんの口を両手で塞いだ。
そのままギュっと抱きしめられて焦る。


A「全部、ウソ??」


至近距離で声のトーンを落として聞かれると、思わず腰が疼く。


N「・・・ウソじゃない。」


A「俺だってウソじゃない。全部本気だよ?」


こんなのズルい・・・
そんな真っ直ぐに見つめられたら、何も言えなくなるじゃん・・・


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