スイッチ
第18章 もうひと波乱?
A「だから・・・にのにバレないように、お店の人に消臭剤借りたり、外ちょっと走ったりしてニオイ消してたら思ってたより帰りが遅くなっちゃって。」
・・・まじかよ。
そんな理由??
てか走るって意味あんのかな。
A「でも頑張った甲斐があって結構ニオイ取れたんだよ?
でも、上着を・・・その子に貸しちゃってて。」
N「バカ??」
A「だって!随分薄着で寒そうだったったんだよ。
振られたうえに風邪引いちゃったら可哀想じゃん・・・
でも香水の事忘れてて。」
ほんとバカじゃないの。
せっかくニオイ落としたのに、上着に付いたんじゃ意味ないじゃん。
A「にのに言われて気付いたんだ。
俺には、やましい気持ちなんかこれっぽっちも無いよ?!もちろん相手の子も!!
・・・でも、にのが嫌がるって分かっててやった事だから・・・反省はしてます。」
ぺこりと頭を下げた相葉さん。
もう・・・なんなの、この可愛いバカは。
N「変に隠そうとするからあやしくなるんだろ。」
A「う・・・はい。ごめんなさい。」
N「嘘付くのヘタなんだから。」
A「もう嘘付かない・・・」
ションボリしちゃった相葉さん。
イジメすぎちゃったかな。
N「俺もごめんなさい。
嘘ついた・・・
大っ嫌いなんて、嘘だよ。」
A「にのちゃん・・・」
相葉さんが、おれの頬を優しく撫でる。
A「傷付けて、いっぱい泣かせちゃってごめんね?
俺が好きなのはにのだけだよ。
エッチしたいのも、にのだけ。」
N「・・・ほんと?おっぱい無くても?」
A「当たり前じゃん。女の子より、にのちゃんのが可愛くて甘くて気持ち良いよ?」
ああ、良いニオイ、と俺の首筋に顔を埋める相葉さん。
N「ゃん・・・」
O「待て。待て待て。」
AN「「っ!!」」
O「思い出したか、俺が居る事を。」
AN「「すみません・・・」」
O「キス以上の事はココですんなよ。」
A「キスは良いんだって、にのちゃん。」
N「するわけないだろ!!」
A「くふふ、残念♡」
上機嫌で笑う相葉さんを見て、仲直りできたんだと心からホッとした。
俺1人だったらこんなに早く仲直りなんか出来なかったと思うけど・・・