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スイッチ

第19章 不安定なキモチ。


でも・・・


N「実際難しいよ・・・
そもそも、潤くんが本当に翔さんに惚れてんのかも俺は半信半疑だよ?」


A「そうなの?でも、おーちゃんだって言ってたじゃん。」


N「・・・潤くんってさ、見た目に反して真面目だし純粋だろ。
激ピュアだよ。」


A「激ピュア・・・まぁ、確かに。」


N「俺らに影響されてるのかもしれない。」


素直な人間ってのは怖い。
ただの憧れを、好きだと勘違いしてしまう可能性だってある。


N「今まであり得ないと思ってた男同士の恋愛が、俺らを見て潤くんの中で“有り”になった。
昔から憧れてる、翔さんをカッコ良いと思ってた気持ちを恋愛だと勘違いしてたらどうする?」


相葉さんの表情が固まる。


N「それに、潤くんがホントに惚れてたとしても・・・
きっと今はまだ自分の気持ちに気付いてない。
なら気付かないまま女の子と普通に恋愛してた方が良いと思う。」


俯いた相葉さんはきっと悲しい顔をしているんだろう。
俺だってこんな事言いたくないけどさ・・・


N「翔さん相手じゃなきゃまだ違ったかもしれないけど・・・
俺、あの人は完全ノーマルだと思う。
いつもふざけてるけど、翔さんはお堅い真面目人間 だよ。
潤くんの想いを受け入れるとは思えない・・・」


A「・・・松潤、傷付くよね・・・好きな気持ちを持ったまま、叶わないのに側に居続けるって・・・」


ふいに、相葉さんが俺の手を取って自分の口元へ持って行った。
手の甲に、手の平にキスをする。


N「・・・・・・・」

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