スイッチ
第19章 不安定なキモチ。
2人してソファに倒れ込んでキスする寸前だったわけで・・・
そりゃイチャついてると思われるよね。
N「おはようございます、翔さん。」
S「雅紀を押し倒しながら、よくそんなナチュラルに挨拶できるな!」
A「翔ちゃんおはよ〜。」
S「お前もだよ!」
O「おはよう翔くん。」
S「智くんも居んのかよ!」
A「あれ、おーちゃん起きてたの?」
O「おう。」
N「起きてんなら声掛けなさいよ。」
O「お前らがイチャついてんのは日常だからな。
もう見慣れて気になんねーわ。」
S「俺は気になる!!」
A「翔ちゃん、来て早々ツッコミまくってたら疲れるよ?」
S「お前がそれを言うのか。」
もっと独り身に気を遣えよ〜、とボヤく翔さんは何だかお疲れ気味。
N「仕事だいぶ押したんだね。」
S「まぁ、想定内だけどな。」
いつもは新聞を読んで寛いでいるのに、今日は仕事の資料から目を離さない。
A「あ、松潤おはよ〜。」
M「おはよう。」
相葉さんに挨拶を返しながらも、チラリと翔さんを見る潤くん。
S「お、松潤おはよ。」
M「・・・・おはよ。」
なんか照れてるし。
やっぱ明らかに翔さんを意識してるよなぁ・・・。
すぐに資料へと視線を戻した翔さんをジッと見て、何か言いたそうにウロついている。
持っているジュースを何度も持ち替えては翔さんのまわりを行ったり来たりしている潤くんは、ハッキリ言って挙動不審だ。
A「松潤なにしてんだろ・・・翔ちゃんを缶ジュースで殴ろうとしてるのかな・・・?」
違うだろ。
翔さんが疲れ気味だと気付いて、ジュースあげようとでも思ってるんだろうけど。
さっと渡せばいいのに。
ここは助け船を出すべきかと考えていると、気配に気付いた翔さんが顔を上げた。
S「・・・それ飲まないの?」
M「え?!」
S「飲まないなら頂戴。」
M「・・・うん、あげる。」