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第20章 憧れ?好き?



A「にのちゃーん♡帰ろ?」


とびきりの笑顔で俺の手を取る相葉さん。
いつもなら、ご機嫌で頷く所なんだけど。


N「ねぇ、潤くんが暗い。」


収録中は元気だったのに、楽屋へ戻ってきた時にはまたボンヤリ考え事をしてるみたいだった。


・・・翔さんと一緒に戻ってきたんだよね。



S「じゃあ、お疲れー!」


笑顔で帰ろうとしている翔さんを少し恨めしく思う。
潤くん、あなたのせいでこんな元気無いってのに!


N「相葉さん。」


A「ん?なに?」


N「翔さん追いかけて、潤くんと最近何かあったのかそれとなく聞き出してきて。」


A「え?!」


N「余計な事は言わないでよ。」


A「ええ〜・・・俺出来るかな・・・」


N「帰ったら“何でも”してあげるから。」


A「いってきます。」



バタバタと楽屋を出て行った相葉さん。
・・・何でも、なんてちょっと言い過ぎたかな。



M「あれ、相葉ちゃんと一緒に帰んないのか?」


N「えっ?」


振り返ると、帰り支度を終えた潤くんが目の前にいた。


N「えっと・・・何か相葉さんちょっと用事あるみたいで、ココで待ってようと思って・・・」


M「ふーん。良いねぇ、ラブラブカップルは。」


ニヤリと笑って言う潤くんはいつもと変わらない気がするけど。
ガキの頃からの付き合いなんだ、無理して笑ってんのくらい分かるよ?



N「ねぇ、ヒマだから付き合ってよ。」


M「はぁ?」


N「良いじゃん。恋バナでもしようよ!」


M「ノロケか?」


呆れたように笑う潤くんだけど、荷物をおろしてソファに座った。
優しいんだよね、ホント。


N「ノロケても良いならノロケるけど。
でも潤くんの話聞きたいなー。」


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