スイッチ
第20章 憧れ?好き?
S side
松潤を説教するにあたり、先制攻撃のつもりで楽屋のドアを派手に開けた。
しかし、速攻で強烈なカウンターで俺は面食らってしまった。
目の前で松潤がニノを押し倒している・・・
ナゼ?!?!
A「何してんだ松本ぉーーーーーー!!」
隣で雅紀が悲鳴をあげてニノに駆け寄った。
N「2人のタイミングの悪さは天才的ですね。」
A「何でそんなドライな反応?!」
M「ホント何も無いんだから妬くなよ?」
A「何で若干キレ気味?!」
S「とりあえず、皆床じゃなくてイスに座れって。」
なぜこうも騒がしくなるんだろうな、こいつらは・・・
まぁ、俺もその一員なんだけど。
ムスっとしながら立ち上がった松潤は、カバンを持つと楽屋を出て行こうとした。
S「おい、帰んのか?」
M「・・・おう。帰る。
相葉ちゃん、悪かったな。
転んだカズを受け止めただけだから。」
雅紀の肩をポンと叩いて、お疲れ〜と言いながら出て行く松潤。
なんだよ、俺と目も合わせないで。
A「翔ちゃん、松潤やっぱ元気ないよ。」
S「・・・そうかもな。」
A「追いかけてあげたら?」
S「そこまでする必要あるか?
だいたい、俺に頼るの嫌なんじゃねーかな・・・」
俺に対して、なんか壁があるんだよな。
普通に会話はするけど、正直最近はあいつが何考えてんのか分からない。
S「昔とはやっぱ違うんだ。
あいつが何も言わないのに、俺が構うのはお節介だろ、」
N「バッカじゃないの。」
・・・え。
ニノに涙目でメッチャ睨まれてる。
N「何も分かってないし、分かろうともしないんだ。
やっぱ翔さんってヘタレだよね。」
A「にの!」
S「・・・どういう意味だよ。」
随分な言われようだ。
何で松潤の事でニノに責められなきゃなんねーんだ?
N「潤くんは俺みたいにワガママじゃないの。
甘えたくても甘えらんないの。
・・・翔さんには特に。」