スイッチ
第20章 憧れ?好き?
M side
M「俺、たぶん嫉妬してるんだ。
カッコ良い翔くんに。」
S「え・・・」
M「笑うなよ。」
こんな恥ずかしい告白、情けねーけど。
M「翔くんと同じようにカッコ良い男になりたいと思ってたのに、なかなか追いつけないから・・・」
翔くんが驚いた表情で固まっている。
M「それに、いつの間にか俺の事“松潤”て呼ぶようになったのが、なんか嫌だった。
相葉ちゃんの事は“雅紀”って呼ぶのにって。」
自分で言ってて、しっくりくる。
やっぱり俺はヤキモチ妬いてたんだ。
M「翔くんと仲の良いカズと相葉ちゃんが羨ましかった。
いざって時に翔くんを支えられるリーダーが羨ましかった。」
チラッと翔くんを見ると、まだ固まっている。
M「・・・以上です。たぶん全部吐き出したよ。」
翔くん、それ以上目を見開いたら、眼球落っこちるよ。
てか何か反応しろよ。
S「・・・ヤキモチ?」
M「え・・・うん、たぶん。」
S「お前が?メンバーに妬いてたの?」
M「・・・俺もさっき翔くんと喋ってて気付いたんだけどね。
・・・なんか、翔くん取られたって思ってたのかなって。」
S「・・・可愛いなお前!!」
M「そんなん言われても嬉しくないけど。」
翔くんがだんだんと笑顔になっていく。
S「そーかそーか!
何だよ俺まじで嫌われてんのかと思ってたのにー!
ヤキモチか!」
・・・何回も言うなよ。
S「あー良かった。変わんないな、俺もお前も。」
M「見た目は変わったけどね。
翔くんチャラかったもん。」
S「それはお前もだろ!あんな可愛かったのにセクシーイケメンに育ちやがって!」
M「なんだよそれ!笑
翔くんなんか爽やかキャスターに大変身じゃん!」
S「昔から爽やかだっての!」
翔くんとこんなにギャーギャー騒ぐの、久しぶりだ。
ヤバい、楽しい。