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スイッチ

第22章 苦くて甘い。



M side



楽屋のドアを開けると、既に皆揃っていた。


M「おはよー、」



S「潤!!」



・・・・・・・・え?!



翔くんが満面の笑みで俺を呼ぶ。
しかもまた潤って・・・



S「おはよう!朝ごはんちゃんと食ったか?!」



わしゃわしゃと頭を撫でられて、急激に顔が熱くなる。
なに?
翔くんどうしたの?



S「聞いてる?」



頭に手を乗せられたまま顔を覗かれて、あまりの近さに動揺してしまう。


普通にしなければ・・・!!



M「き、聞いてるよ!ちゃんと食ったし!」



S「そーか。」



ニッコリと爽やかな笑顔にキュンとしたのは気のせいだ。



N「ねー、翔さん。俺には聞いてくんないの?」



翔くんの袖を掴んでプラプラと振りながら、カズがふくれっ面で言う。
途端にデレる翔くん・・・



S「なんだよ、ニノはいつも朝ごはんあんま食わないだろ。」



N「食べる時だってあるもん。」



そのまま翔くんの腕に絡んで、上目遣いで甘え出す。
・・・何やってんだカズ。



S「こら、また雅紀に怒られるぞー?」



いやいや、デレっぱなしの顔で何言ってんだよ翔くん。
なにこれ。
同伴してるキャバ嬢と客?



S「あ!そうだ潤!」



ニノが絡んだままの腕をそのままに、翔くんが俺にパッと顔を向ける。



S「お前いつヒマ?前言ってただろ、飲み行こうって。
良かったら近いうちに行かないか?
久しぶりに2人で。」



覚えててくれたんだ。
2人で行こうなんて・・・ヤバイ、嬉しすぎる・・・。



M「えっと・・・、」



N「俺も行くぅーーー!!」



M「は?」



S「ニノも?」



N「翔さん、潤くんばっかズルい!俺も連れてって?」



何考えてんだよカズ!
てか離れろよ!



S「なんだよ今日はやけに甘えん坊だなー!」



嬉しそうな顔の翔くんが腹立つ・・・
やっぱカズに惚れてんじゃねーだろな。



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